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「脳内ニューヨーク」

Nounai

















「脳内ニューヨーク」見てきました!
ぜんぜんわかんなかったー。でも、すっごく面白かったー!
それってどういうこと?ってツッコまれそうですけど。

監督の言いたいことがわかったか?って問われたら、「うーーむ」だし、
ストーリーを説明してみて、とお願いされても、困ってしまう作品なのです。
だいたい、この映画の公式HPのストーリーを読むと、自分自身が見終わっ
てから感じた内容とはちょっと違う気がするし。
それだけ見る人によって感じ方が異なる複雑な構成ではあるんだけど。
でも、難解さに嫌気がさして、映画の途中で、ストーリーを追うことを拒否し
たくなるとか、眠くなるとかそういうんじゃないんだよねー。

むしろ、一瞬たりとも見逃したくなくなる、登場人物が話す言葉一語一句を
聞き逃したくなくなって、とにかくずっとずっと見ていたくなる作品なの。
ほんとうに何とも不思議な魅力があるのです。
現実の世界と創作の世界。それがめまぐるしく行き交って、主人公の脳内
も、見ている自分の脳内もまるでマトリォーシカ人形をパカパカあけていく
ような事になっていくんだけど、それがけっこうクセになるっていうか面白い。
(もちろん主人公は苦しいわけなんだけど)

だいたい現実も、創作も、自分の頭の中というフィルターを通して見たものな
わけだから、所詮自分の認識ということでは違いないわけなのですよね。
だからこそ、現実っていうのは辛い人には辛い世界になってしまうのだと。

それにしても…。
文化系男子は中年以降ってなかなか人生は難儀なものかもしれないね。
もともとカラダを動かすより脳を動かすことが得意だったり好きだったりする
人達だから考え込むタチではあって、でも若いうちはそれなりに体力もある
から多少落ち込んでも乗り越えられてきた諸問題が、年をとっていくと体力
もなくなり、病気などもしたりして、乗り越えられなくなってきて、だんだん
脳も身体も滞っていく一方になってしまうんじゃないかしら。
クリエーターとかアーティストとかよばれる職業の方々が精神疾患に陥りや
すいのはそのへんなんじゃないかと。
やっぱ、汗流したりするのがいいんじゃないかなぁ。(単純ですが)
健康な肉体に健康な精神は宿る、です。

それにしても、主人公を取り巻く女性達を演じる女優さんたちが素晴らしかっ
たせいか、女は強くて生命力があってめげなくていいなぁって、つくづく。
男の人は本当に繊細で痛い。だからカワイイんだって思うわけだけど。

「女に生まれて本当によかったなぁ、私…」
(↑映画を見て一番感じたことがコレでした)

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コメント

見た見た。
このくらいに病んでいる人は、最近の日本にも多いせいか妙にリアルで。
妻と娘に去られてから、急速に具合悪くなっていくところなんて、うちの上司みたい
って思った。(その上司も文系男子よ。若い女子限定で「知的でステキ」って言わ
れるタイプ。)

あのNYのセットすごかったね!あれ見るだけでも映画観るべき!!

投稿: kimi | 2009年11月21日 (土) 10時29分

■kimiさん
kimiちゃんも見たー?もちろん見ると思ったけど^^。
NYにはこんな人多いかもねー。LAに住んでいたらこんなふうには
ならないんじゃないかと。違う理由でクレイジーになりそうだけど、LAは。

この映画、どうやって監督がスタッフにこの壮大なマトリヨーシカ感を伝えた
のだろうかって製作の過程に興味津々だよ。セットもホントすごいよねー。
こういう映画にこれだけのお金をかけられるって素晴らしいなぁて思ってしまった。

投稿: ok | 2009年11月21日 (土) 19時28分

>ぜんぜんわかんなかったー。でも、すっごく面白かったー!
>それってどういうこと?ってツッコまれそうですけど。

全くもって右に同じ(笑)
訳わかんねーけど琴線に触れる、つー感じかね

ワシも文科系男子のつもりなんやけど
って最近体育会系筋肉馬鹿に帰還したかもしれんが(苦笑)

投稿: ワシ | 2009年11月30日 (月) 22時34分

■ワシさん
琴線ふれたねぇ、ほんと。
監督がいいたかったことと、私の琴線に触れた部分はもしかしたら
違っているのかもしれなんだけれど、でも確実に触れたんですよ。
フィリップ・シーモア・ホフマンに、自分の心がこれほど寄り添ったことはないわ、多分。
いっつも演技うまいなぁ、とは思うけど。怖い役多いからシンパシーは抱けないわけで。

体育会筋肉馬鹿のほうが、まだうちらの年だと健康でイイと思うわ。
PSH(うちらより若いって知ってた?笑)のお腹やばいでしょ、あれ。まじで。

投稿: ok | 2009年12月 1日 (火) 22時31分

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原題は、synecdoche new york 。 「マルコヴィッチの穴」Being John Malkovich、「エターナル・サンシャイン」Sunshine of the Spotless Mindの脚本家チャーリー・カウフマンが初監督。 これは期待しないわけにはいかない! 今年06月17日にも、「期待の映画、チャーリー・カウフマン初監督「脳内ニューヨーク」 synecdoche new york」を当ブログではアップしている。 で、感想を一言で表現すると.... 「現実と幻想が折り重な... [続きを読む]

受信: 2009年11月22日 (日) 20時35分

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