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かっこええーーー!!!(男泣き)

昨日、やっと「レスラー」を見てきました。
公開前からずっと見たかったのに、見る前から、見たらきっと心がイタくなりそ
うで、なかなか見る勇気がなかったのです。

だって、私、白状するとずっとミッキー・ロークが好きだったんだもん。
『ダイナー』、『ランブルフィッシュ』の頃からずっと。それから『フランチェスコ』
だって『バーフライ』だってもちろん『ナインハーフ』だって、ある時期までは
かなりの彼の出ていた映画を見てきたのだ。
だから、もう整形漬けで変わり果てたあの顔を見ることだけでも、かなりの決
意が必要なわけで。

あぁ、観に行って良かったー!!!
ものすごく良かった。見ている最中も、見終わった直後も、そして一日たった
今、映画を思い出すだけで、じわじわっと、ミッキー演じるランディの生き方
の切なさ、痛さについて考えこんで、涙腺が…。
うぅ、当分こんな日々が続くのでしょうか、私。うぅ。ランディ…。

映画のストーリー、演出、どれをとってもベタって言っちゃぁベタ。
通俗的っていうか、浪花節的なところ、「男泣きさせようとしてるだろ?」って
思う場面も多々あるんですけどね。
そんなもん、どうでも良くなってしまうほどとにかく圧倒的にミッキー・ロークが
素晴らしいのです!
手持ちカメラが、試合からプライベートの生活から落ちぶれたズタボロのラン
ディを追っていくので、最初からなんだかドキュメンタリーを見ているような気
分になって、ミッキーがランディなのか、ランディがミッキーなのかわからなく
なってしまうわけで。

かつてスターだったプロレスラーだけど今じゃ落ちぶれてトレーラーハウスに
寝泊まりし、そこの家賃さえままならない。肉体を長年酷使し続け、ステロイ
ドの使用でもう身体は悲鳴をあげていて。試合が終わるとヨロヨロと歩く姿が
また辛くって。
心臓発作で倒れて、もう医者に試合に出ることを禁じられ、引退を決意した
彼が、スーパーの総菜コーナーで働く姿がまた切ないの。
シャワーキャップみたいなのかぶっちゃって白いカッポウ着を着てさ。
だけど、案外、総菜カウンターでの接客がジョークなんて交えてみたりして、
上手くできちゃったりしてさ。
「あ、けっこういけるんじゃん?辞めてもなんとかやっていけるか…」なんて、
一瞬思わせるんですよね。
こっちとしてはそうあって欲しい気持ちもあって。なんとか生きる術を見つけ
て引退後の人生を歩んで欲しいなと思ったりもするわけで。

…でも、ダメなんだよね。
やっぱりうまくいかなくて、こじれてた娘との仲も修復できず、好きな女性と
も上手くいきそうだったのに寸前で、ダメになってしまって。

「俺にとっては外の現実の方がつらい」と言って、リングに向かっていく
彼の後ろ姿を思い出しながら、今、これを書いている時でも、私はランディ
がどうすれば良かったんだろうって考えてしまうのです…。
でも考えても考えても、結論がでなくって。

総菜屋で働いていたら幸せなんだろか。生きていたら幸せなんだろか。
あぁ、わかんない。ただ、悲しい。悲しすぎる。痛すぎる。

ただ、最後のランディは本当に本当に幸せそうだったんだよなぁ。
試合前のマイクパフォーマンス、
「俺に(プロレスを)やめろと言えるのは」…の次の言葉が「俺だけだ!」
って続くのかと思ったら、そうじゃなくって。あそこ最高にかっこよかった!
まったく、“プロレス者(もの)”でない私なのに、あの瞬間はプロレス者に
なって「うぉーーかっちょいい!」って感動してしまいました。

あぁ、ミッキー・ロークはやっぱりかっこいい男だったのです!!

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コメント

私も見た~~happy02
たまらなく、どうしようもなく打ちのめされたよぉ。
終わってから呆然として映画館出てきたって感じで。
マリサトメイねえさんがまたたまらなく、どうしようもなく
相変わらず脱ぎっぷりがよくて切なかったなぁ。
なぜ彼女はあんなにサクっと脱げるんだろか。まったくいい女優だわ~~。

投稿: kimi | 2009年7月23日 (木) 00時23分

あー。知り合いが絡んでたみたいなので、今度会ったら喜んでいた人がいましたと言っておきます。いつ会うかは分からないんですけど。

投稿: sammydoublejoy69 | 2009年7月23日 (木) 02時03分

試合のシーンがウソっぽくないのが良かったな。
普通、映画だとあんな臨場感出せないと思うんだけど
うまかったなあ。

Mロークは猫パンチのボクサーとはまったく別人で本物のレスラーだった!((感泣)

投稿: T児 | 2009年7月23日 (木) 08時51分

■kimiさん
マリサ・トメイは本当によかった。
抜群のスタイルとセクシーなストリッパーのダンスで、あの顔のシワとかわいい笑顔。
セリフじゃなくて身体から芝居してるって感じで。

ランディの娘にプレゼントする服を二人で選びに行ってそのあとちょっと飲みにいって。
あの日のランディのうれしそうな顔がたまらなくキュートでしたなぁ。
初めてのデートって感じで。ティーンズみたいな顔で。
やっぱ不細工になってもミッキーロークにはフェロモンがあるって思った。

投稿: ok | 2009年7月23日 (木) 12時32分

■sammydoublejoy69 さん
私だけじゃなく、この映画を見た私の周囲の人はほぼ今年の一番!とか言ってるよー。
ミッキーロークをキャスティングしたことが全てだと思うわ。
町山智浩氏のテキストをさっき読んだらまた泣けてきた~~。

http://blog.shueisha.net/sportiva/amespo/index.php?ID=5

そういう映画なんです。

投稿: ok | 2009年7月23日 (木) 12時59分

■ T児 さん
私、プロレスほとんど見ないから、あんなふうなんだぁって思うところがたくさんあったよ。
なんかいいよね、あの阿吽の呼吸っていうか。
「オレがこういくから、こうやってくれ。」とかさ、ああいうなんていうの?
八百長ではなくて、エンターティメントショーとして完璧だわって感心したよ。
演技ではあるけれど、でも身体を酷使し痛めつけてるのは本当なわけで…。
リングの上で、同じ瞬間に虚と実が入り混じっている構造ってプロレス特有だよなぁ。

ホームセンターに行って凶器に使えそうな小道具とか買いにいくところが楽しそうで、
それが切なくって笑いながらまた涙。

投稿: ok | 2009年7月23日 (木) 13時23分

ん?まだ見とらんかったんけ(笑)

なるほど、女子でも泣けるんか?あれは
けんど、アメリカ人にもあーゆうメンタリティがあんのね
そこがちょっと不思議、つーか発見したような気がしたわ

投稿: ワシ | 2009年7月23日 (木) 17時05分

■ワシさん
やっと見に行けた~。
確かにアメリカにない価値観って感じの映画だよね。
日本の昭和の「不器用な男ッス」的な侘び寂びも感じるし、
イギリス映画っぽい雰囲気もあるし。

ダーレン・アロノフスキーってこんなテイストの映画を撮る人だったっけ?
なんかもうちょっとかっこつけた雰囲気の映画の人じゃなかったっけか?

投稿: ok | 2009年7月23日 (木) 21時37分

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