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小林大吾、言葉と音と

Kobayasi小林大吾という人はラッパーじゃなくて、詩人なのですが、
そのCDは限りなくヒップホップを聴いているようでして。
その言葉の選び方とか(知的センスに溢れていて)、
その音楽の選び方とか(音楽的センスに溢れていて)、
この人の天才ぶりに圧倒されます。
いったい、今までどこにかくれてたんだろ?


ポエトリー·リーディングって好きじゃなかったから小林大吾はノーマークだったん
だけど、…ほらなんというかポエトリーリーディングってやってるの見たりすると、
「ケッ、かっこつけやがって」みたいな感じの(それでいてダサイ)多いし、
ほら、なんていうの?「ビートニクですか?」みたいなのとかさ、今更みたいな。

でも、小林大吾は詩を読んでいるのに、ソウルミュージックを聴いてる気がする。
そういう音楽の土壌が彼のなかにあるのかな、きっと。

日本のヒットチャートといわれているところで、ラッパーだといわれている方々は、
いわゆる「ありがた病(両親ありがとう、友達ありがとう)」な人達ばかりで、正直
どうしたものかと思うわけですが。
まったく違うところから、こんなふうな人が現れることがあるんだなぁ。


そうそう、言葉を選びとる力といえば桜庭一樹の『私の男』もすごいですね。
ひとつひとつの言葉が、一文一文が、なんか匂い立つようだもの。
甘いお酒に酔ったような気分にさせられたかと思えば、悪酔いのあまり吐き気を
もよおすような感覚におそわれたり、ページをめくるごとに、心がぐらんぐらん。
この本、売れてきてますね。私が買った時はまだあんまり置いてるところが少な
かったのに、あっという間に、今じゃ、家の近くの小さな本屋でも一番目立つところ
に平積みされててびっくりしちゃった。○○賞確実って話もあるし。
まぁ、正直、そんなふうにしてみんなが読む本でもない気がするけどな…。


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「見て聴いて読んで」カテゴリの記事

コメント

>小林大吾
サッカー選手のネタかと思った(笑)

>いわゆる「ありがた病」
やっぱし、そうだよね
前向きすぎて気持ち悪い(苦笑)

投稿: ワシ | 2007年11月28日 (水) 10時47分

小林大吾!!!
得意のj-wave(唯一?の私の情報源)で流れていたんです!!
ムムム!!!って感じでした!
検索したんだけど、何者?!って言う感じ。。
CDチェックしちゃおうかな!


「ありがた病(両親ありがとう、友達ありがとう)」な人達ばかりで、正直
どうしたものかと思うわけですが。

笑 禿げしく同意です!!

今日はびっくりマークいっぱいですね。

投稿: なつねの | 2007年11月28日 (水) 14時32分

■ワシさん
小林大吾っていうサッカー選手がいるのか?知らなかった。
っつうか調べたらもしかして大宮アルティージャ?地元なのに…(笑)

>ありがた病
ほら、うちら世代はやっぱスチャダラ『サマージャム'95』世代だからさ。
  「みーんなそそのかされてしまう
   ついつい流されちまう
   結局暑さでまいっちまう
   誰のせい?それはあれだ 夏のせい」
みたいな、ねぇ。ぜんぜん前向きでないやつ(笑)

投稿: ok | 2007年11月29日 (木) 01時03分

■なつねのさん
私も、小林大吾はJ-Waveで知ったのだよ~~!
何気なく聴くともなく聞こえてたラジオから、思い切りひっかかったのよぉ!!!
あの彼のパンチライン、独特、知的。
私は自分が持っている言葉が少ないのがコンプレックスなので、彼の膨大な
語彙量だけをみてもただただ尊敬してしまうのです。
ぜんぜんヒップホップでないリリック(ミュンヒハイゼン男爵とか、めちゃ童話的)
なのが面白いよね。

あぁ、気になる気になる!!!(私も!がいっぱい!)

投稿: ok | 2007年11月29日 (木) 01時12分

「私の男」、わたしも読んだわ。
ウェットな内容なのに読んでる感触はドライだし、
アンモラルな内容なのにこれはこれでありなのか、
という気にさせられるし、
なかなか曲者な小説だったなぁ。
桜庭一樹って女性だったのね。本買うまで知らなかった。
まぁ、男にゃ書けないかもね、こういう小説は。

投稿: kimi | 2007年11月29日 (木) 10時38分

「私の男」より、やっぱり「赤朽葉家・・・」の方が作風としては好きな勢いでした。
桜庭さんの読書日記読んだら、なるほどな~~って興味深かったです。「赤いバラソースの伝説」とか映画のタイトルがさらっと出るあたりが濃いな~って身悶えしました。
この人はもっといっぱい書いてもらって、そして最もいい作品で賞を取ってほしいな~と思いました。最近、みんな賞を若いうちにとり過ぎます。

投稿: 歌子 | 2007年11月29日 (木) 22時49分

■kimiさん
私も桜庭一樹ってぜんぜん読んだこと無かったし男だと思ってたよ。
「私の男」はところどころ「えっ、その話はそんな尻つぼみでいいの?」って
思った部分もあったのだけど、なんか勢いで読まされてしまった。
一晩で読んじゃったよ。終わったあとへとへとに脱力しました。


■歌子さん
「赤いばらソース…」!!懐かしい、あったねそんな映画。
桜庭一樹ってライトノベルやってた人なのね。ぜんぜん知らなかった作家さんなのです。
『赤朽葉家の伝説』、図書館に予約してるんだけど、ぜんぜん順番まわってきませ~ん!
早く読みたいなぁ。

投稿: ok | 2007年11月30日 (金) 23時44分

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