« 博多午後編 | トップページ | 嵐のバースディ »

『酔いどれ詩人になるまえに』

こないだ、渋谷でレイトショーで『酔いどれ詩人になるまえに』を観てきました。

Photo131955_5

チャールズ・ブコウスキーは10年位前
に何冊かダーっとはまって読んだ記憶
はあるものの、この年になると、
「今更なんでブコウスキーなの?」って
いうのが正直なところだったのだけど。


それでも観にいったのは、Kちゃんが日記で「マット・ディロンがめちゃ良かった」と
書いていたのを読んだから。ここ数年のマット・ディロンのかっこよさは私もちょっと
ドキドキするほどだったので、「こりゃ観に行ってみるかな」と思った次第。

いや、ほんとマットはいい年の取り方をしてると思いました。
なんかただ立っているだけで、今まで生きてきた人生みたいなものを感じさせる
わけです。顔の皺とか2枚目フェイスが崩れてきて、ルックス的にもいい感じ。
(まぁ、実際のブコウスキーはもっとずっとブサイクだったわけで、ブコウスキーを
演じるにはまだまだハンサムすぎる気もするのだが)

映画自体は淡々と飲んだくれてて、淡々と職を無くして、淡々と女とくっついたり、
別れたり、そして淡々とギャンブルしてみたり。とにかくずっと淡々なのでした。
(意識的にそういうふうに淡々として見せる演出なのかもしれない)
昔観たブコウスキー映画の「バーフライ」ではミッキー・ロークがもっとドラマチックに
泥酔したり恋人ともめたりしてたので、余計に淡々と感じたのかもしれません。

なので、もしかしたら、映画自体はドラマチックな「バーフライ」のほうが楽しめると
いう人もいるのかもしれないけど、私はミッキー・ロークよりずーっとマット・ディロン
のほうが良かったです!鼻につくような酔っぱらい演技ではないのですよ。
すべてがあまりにも自然でそれでいてとってもセクシーでキュート!!
まぁ、だからといって実際そばにいたら私は絶対付き合わないとは思うんですが。

で、もっとステキだったのが、相手役の飲んだくれの恋人を演じたリリ・テイラー
もう可愛すぎてやばい。だらしない身体のラインとくたびれた顔が最高にいいね。
最初に別れた時のマット・ディロンが部屋を出て行った後の身体の動きがたまらん。
切なすぎるの。ああいう誰にも当たれずひどく地味に地団駄を踏む感じがさぁ、
「あぁわかるよ、わかる。そういうの…」って思いながら観てました。
固定カメラでずーっと彼女をとらえてるこの場面が、私の一番好きなシーンだなぁ。

いい男に成長したマット・ディロンを見ていて、このあいだ横山剣さんがラジオで、
「まだまだね、世の中にはたくさんの煩悩、百八つの煩悩があるわけで。それと
矛盾とか、そうしたものに向き合っていかないと…。みんな悟りすぎなんですよ。
人生をわかって言い切るな、と。もっとセックスだってあるだろうし、金も欲しいと
か煩悩はある。だから、清濁合わせ飲んで、いい大人になってほしいですね」
と(主に若い男の子達に向けて)言っていたのを思い出しました。

|

« 博多午後編 | トップページ | 嵐のバースディ »

「見て聴いて読んで」カテゴリの記事

コメント

私も昔ブコウスキーを読みました。かなり一時期はやりましたよね?
アウトサイダーのマット・ディロンのアイドル的時代からはや数十年。円熟したんですね~
ミッキー・ローク!!いったい今はいずこへ??八百長ボクシングの試合に出て、猫パンチしていたのが私にとっての最後の印象ですが、「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」は好きでしたな。

リリー・テイラー素敵ですよね。「カーサ・エスペランサ 」や「ミスティック・ピザ」とか上手い女優さんだな~と思っていました。ジュリアの方がメインでしたが、彼女の演技に釘付けでした。

投稿: 歌子 | 2007年9月 2日 (日) 17時25分

ん?ワシを呼んでるみたいな記事やな(苦笑)

すべて反応するとチョー長文になるから止めとこ

>ミッキー・ローク!!いったい今はいずこへ??
ミッキー・ロークは健在ですよ
脇に回って小悪党が結構ハマってます
最近だと「シンシティ」と「ドミノ」かな
どっちもまずまず面白いんで、見てみては?

投稿: ワシ | 2007年9月 3日 (月) 12時59分

「シャドー・オブ・ドラゴン」!!
私も見に行きました~~!>歌子ちゃん

って、ジョン・ローン目当てですが(笑)
一緒に行った相方は、スヤスヤ眠っとりましたがな。。。
甘酸っぱい思い出が甦りました。
(okさんの日記と関係ない話ですいません・・・)

投稿: junp | 2007年9月 3日 (月) 16時50分

す、す、すいません!
「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」の間違いです。。。

投稿: junp | 2007年9月 3日 (月) 16時53分

>ジョン・ローン
近々公開のジェット・リーの新作
「ローグ・アサシン」に出ますね
ケイン・コスギも出るみたいけど、、、

投稿: ワシ | 2007年9月 3日 (月) 17時40分

■歌子さん
マットディロンは『メリーに首ったけ』で「あれ?コメディとかやっちゃうんだぁっ」て感心し、
「クラッシュ」で完璧惚れました!繊細な演技ができる役者になっててびっくり。

ミッキーロークは「ナインハーフ」の時のが最高に好き♪あの映画はもうウハウハでした。
「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」の時も良かったよね。
最近のミッキーロークは顔が雪崩れのように溶けています。オペのしすぎなのかっ?

投稿: ok | 2007年9月 3日 (月) 22時43分

■ワシさん
私、「シンシティ」も「ドミノ」も見てないやぁ~。
「シンシティ」なんてあんなに前評判も宣伝も派手だったのに全然食指動かず…。
私の大々好物のベニチオ・デル・トロ様♪が出てるというのにも関わらず。

それより【カナザワ映画祭】のほうはどうっすか?もうすぐでしょ?
うまくいきそう「青いオトコまつり」(笑)。山田辰夫トークショーいいなぁ~。

投稿: ok | 2007年9月 3日 (月) 22時50分

■junpさん
ジョンローン一時期人気あったよねー。『ラスト・エンペラー』とかかっこよかったし。
でも『M・バタフライ』はかなり笑えたっす。あのデカイ顔で女優役は無理がありすぎっ!
ああいうオールドタイプのハンサムさんは年取った時の衰えがきわだつから辛いよね。

っつーかjunpちゃんあなた、濃ゆい顔が好きすぎ!!
海老蔵とジョン・ローン並べたら、見てるだけでも胸焼けするよ、普通!!(笑)


投稿: ok | 2007年9月 3日 (月) 23時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/115973/7768740

この記事へのトラックバック一覧です: 『酔いどれ詩人になるまえに』:

« 博多午後編 | トップページ | 嵐のバースディ »