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HERMESの四畳半

日曜日、日比谷で「主人公は僕だった」を観てきたんだけど。
うーーん、発想は悪くないし、俳優も良かったし、ファッションとかインテリアも
それぞれ登場人物をうまく表していて良かったのですが、一番肝心の脚本が
今ひとつのような気がしました。
ああいう非現実なストーリーに観客をひきこませるためには、現実感をもたせる
説得力のあるアイテムが必要になってくると思うんだけど、それが弱いんだなぁ。
そもそも、ある作家の書いている小説(ラストでこの映画の主人公が死ぬという
もの)が最高傑作で、その傑作を本として世に出すためには、主人公が死ななけ
ればならないというコトなわけなんだけど、映画を観てる限りでは、その小説が、
そこまで素晴らしい出来だとはとても思えないの。(笑)。
「なんでこんな小説のために主人公が死ぬかもしれないの?」と今イチ納得が
いかないわけです。なので、ストーリーにずーっと入り込めなくって…。
それでも主人公の恋模様はラブシーンを含めてとっても可愛かったし、作家役の
エマ・トンプソンの演技には感心させられたし、良いところもたくさんありました。

さて、日比谷から銀座までぶらっと歩いて、エルメスへ。
バッグやスカーフは素通りしまして、8Fのメゾンドエルメスに直行。
ここで開催されている藤森照信さんの【メゾン四畳半展】をみに行きました。
このイベントは、藤森さんをアドバイザーとして招き、エルメスジャポンの社長を含む
社員約30人がチームに分かれて、四畳半の建築物を三種類つくるというものです。
藤森さんとエルメス、というのがまずぜんぜんイメージが繋がらないのと同時に、
エルメスと四畳半という言葉のイメージがまたとんでもなくかけ離れていておかしい。

Photo_98ギャラリー内に完成した3つの四畳半住宅が並んでるの
ですが、それぞれ個性があって、どれも良い出来ばえ。
個人的には漆喰の家が好みでした。丸くくりぬいた窓
小枝を鳥の巣のように重ねた屋根がいい感じ。
藤森先生のねむの木美術館と少し重なる雰囲気です。
実際に部屋のなかにはいって座ったり歩いたりしてるう
ちに、四畳半という大きさの居心地の良さにほっとしてく
るんだなぁ。言葉や視線が同じ部屋にいる相手にしっか
り届いているののが安心感をうむのかしら。

【自分の家は自分で作ろう】
という藤森さんの言葉が会場に貼られていたけれど、本当に作れそうな気がするし、
住んでみたくなりました。子供の頃に作った秘密基地みたいなワクワク感もあるしね。

それにしても、エルメスっていい会社だわ。
社長が社員と一緒に4畳半の家を造るだなんて、ハンパじゃない高級ブランドなのに、
遊び心があるんですね。


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コメント

こないだ観た「ラブソングができるまで」の歌もそうだったね。とっても素晴らしい歌詞とメロディにゃぁ思えませんでしたよ。
どうせだったら「宇宙の渡り鳥」みたいな名曲にしてほしかった。

投稿: ぜっとぜっと | 2007年6月 5日 (火) 18時41分

エルメスのNYでディスプレイされたという神谷哲史の折紙作品も見てみたかったです。
エルメスって、意外なところから作品を引っ張ってきますよね。いったいどこからその情報を得るのか・・・、またエルメスという高級ブランドの立場に固執せず、取り入れる意欲には感動しました。こういったニュートラルな姿勢、持てる様でなかなか持てるもんではありませんよね~

投稿: 歌子 | 2007年6月 5日 (火) 20時16分

■ぜっとぜっとさん
そうそう「ラブソングができるまで」も惜しかったですねー。
冒頭のヒュー様の80年代ポップアイドルは間抜けで面白かったのに~!

> どうせだったら「宇宙の渡り鳥」

「ツートトツートト、トツートツートト」(笑)。なぜ、アキラは宇宙でモールス信号を…?
個人的にはツートトの前の「バーババ、バーババ、ビューン!」という頭の悪そうな
歌詞がさらに好きです。

投稿: ok | 2007年6月 5日 (火) 20時39分

■歌子さん
藤森さんの展覧会だと思っていくと、シロウトっぽい展示物なので少々拍子抜けするものかもしれないんだけどさ。
でも、銀座のエルメスのあのビルの8階で楽しそうに四畳半ハウスを社員の方々が製作していたという、その企画・過程が面白いなあと思いました。
アートを、文化事業を大上段に構えず、楽しんでやってる感じがとっても好印象。
指南役に選んだのが、建築家の中でも藤森さんだというのが何より楽しみたいという気持ちの表れかと…。

神谷哲史さんて、あの折り紙で虫とか作る人ですか?

投稿: ok | 2007年6月 5日 (火) 20時59分

イギリス人は自分で家を作る、とイギリス人男性と再婚した元妻が言っておりやした。おいらは一生借家でいいです。しょせんこの人生が借家みたいなものなので。なーんて。

投稿: myongan b | 2007年6月 6日 (水) 00時38分

■myongan bさん
そっかぁ、イギリス人は家を自分で作るのか。じゃあ私もイギリス人と結婚しようかなぁ。
学生の時、私が演習課題で作った家はどれも犬小屋にすらならないような有様でした。
器用な人がうらやましい。イギリス人は器用なのか?
(そうとはとても思えないのですが……)

投稿: ok | 2007年6月 6日 (水) 13時59分

それぞれに個性があって楽しい4畳半でした。
私は焼杉の薄暗いやつが気に入りました。
中に入り込むととても落ち着きます。

HERMESのクッションはちょっと似合わないような。

投稿: テツ | 2007年6月 9日 (土) 13時03分

■テツさん
> 焼杉の薄暗いやつが

「刻々庵」ですね?あれも良かったですよね。大胆な勾配の屋根もよかったですけれど、外から光が入り込む感じがステキでしGた。
確かにエルメスの座布団はちょっと……。
でも愛社精神をもっている社員さん達なんだろうな~と温かい気持ちにもなりましたよ。

投稿: ok | 2007年6月10日 (日) 01時04分

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