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『水の花』を見てきた

渋谷のユーロスペースでやってる『水の花』という映画を見てきました。

Station_w420七歳の時に自分と父親を残し、家を出ていった母親。
そんな母親に捨てられた寂しさと憎しみを心にひっそり
抱えたまま父親と暮らす中学生の美奈子。
そんな異父姉がいることも知らず母と二人で暮らす妹。
偶然に町で出会った二人が、海の見える場所へ向かう話。

最初は画質の粗さがちょっと気になっていた(演出なのか?お金がないのか?)
けど、あっというまに映画の世界に入り込めました。
長回し&横移動カメラが特徴的で、気持ちがいいシーンがいくつかありました。
夜の公園で美奈子が幼なじみの少年に心配されているところ、とか。
母親が慣れないハイヒールで足をひきずりながらも毅然と歩きだすところ、とか。
海沿いの道を1人になった美奈子が歩くラストシーン、とか。

良い映画だったなぁ。ちょっと泣けたシーンとかあってさ。
酔っぱらってリビングで座り込む父親、夜の海辺の花火。母親からもらった口紅。

もともとは父親役の田中哲司目当てで観に行ったんですけど、観に行ってよかった。

この映画はPFFスカラシップ作品。
弱冠(←失礼だけど)24歳の男性が、こんな映画を撮ってしまうなんて驚きです。
もちろんまだまだ未熟な部分もあるんだけど、でもこれが長編デビューなわけで…。
すごいよ、ほんと。
いやぁ、邦画の未来は決して暗くはないですね。安心しました。


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コメント

田中さんが、父親役か~~なんか感慨深いです。
最近の日本映画は「ゆれる」といい、上質な作品が目白押しですね。日本映画いっぱいみなきゃ!と楽しみになってきました。なんかちょっと「霧の中の風景」のような押し付けがましくない淡々とした感じが、いいですね!

投稿: 歌子 | 2006年9月13日 (水) 14時31分

■歌子さん
いいお父さんなんだよ、田中さん。
2人だけの生活を娘が辛く思わないように気を遣っててさ。泣けるぜ。

私はセリフが極力排除されているような映画をたまに見たくなる時があるのだ。
これを見たのがそんな気分の時だったので、心に滲みました。

投稿: ok | 2006年9月13日 (水) 16時16分

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» 水の花 [Helmet Cut Girl]
まったくノーマークでした。この映画。 何かの映画の前に予告編やってたかなぁ・・・とぼんやり記憶にあるくらい。 「少女は妹に殺意を抱いた・・・」 という衝撃的なコピー。 母(黒沢あすか)が別の男との間に子供を作り、出て行ってしまってから 美奈子(....... [続きを読む]

受信: 2006年9月12日 (火) 20時05分

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