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雨の牙・雨の影

ミステリー好きの知人から借りた本2冊。
今日は家にずっといる日なので、ひたすら読み耽る。

バリーアイズラーの『雨の牙』『雨の影』。
2冊とも雨がタイトルにつくのは、主人公の日米ハーフの殺し屋が、
ジョン・レインという名前だからかな。

ミステリーとしては、ちょっと物足りなさを感じるストーリー展開
(読んでいると、先が読めてしまうの)なのだけど、
それでも一気に読んでしまう不思議な魅力のある小説。

日本の街の描き方がいいんだよね。いわゆる外国人が見た
『不思議の国・ジャポン』みたいなヘンなとこがない。
渋谷や青山みたいな最先端の街から千石のような下町まで
正確でかつイキイキと描写されている。
出てくる店が現実にある店で、それがリアル感を増幅させる。
例えば青山の蔦珈琲店、渋谷の羽當。どちらも私の好きな喫茶店。


「俺には・・・俺にはルールがある。女は殺さない。子供は殺さない。
本来の標的以外には手を出さない」
自分の言葉が愚か者の呪文のように退屈に耳に響いた。
彼女が苦い笑いを漏らした。
「”俺にはルールがある”ね。客とはファックしてもキスはしないのよと
言って、貞操を認めてもらいたがる売春婦みたい」


雨の牙 

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コメント

俺にはルールがある。 
「焼酎は、お湯割りじゃないと飲まない。 ロックだったら大きな丸い氷じゃないと飲まない。そして、麦焼酎には手を出さない。」
か、カッコワリー

でも、その彼女のようなセリフが出てくるって スゴイ。
そんな会話をしてみたい。
でも ぜんぜん気の抜けない駆け引きみたいのなもの、かな。
う、胃が痛くなってきた。

by ろっし

投稿: ろっし | 2004年9月26日 (日) 20時39分

そうそう、この彼女が好きだったな、ワタシ。
ジャズピアニストなの、彼女。(大西順子がモデルらしいです)
で、このキザったらしいセリフを言った主人公に父親を殺されてるの。
でも二人は惹かれ合っているという・・。

自分のことはさておき、
男女問わず、賢い会話ができる人ってステキだと思うわけです。
(自分の力量以上にアタマ良さそうぶるのは、カマトトより最悪だけど。)

投稿: OK | 2004年9月27日 (月) 14時21分

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